小規模農村開発ローン 個別事業紹介
ザンビアの村おこしにあなたも投資してみませんか?
チペンビ小規模農村開発ローンは、WAHEプロジェクト(干ばつに強い村作り)の中の1部門です。今までの援助形態とはちょっと違う、新しいタイプの援助です。
サポート支援事業No.20
養豚事業
対象グループ名:チレングワレサ有志の会
チレングワレサ有志の会の活動は2002年に開始。
2004年「サポート対象№4:搾油機によるひまわり油の精製」と、2008年「サポート対象№15養豚事業」でローンの融資を受けています。
今回の融資は、前回の養豚事業への再融資です。
グループのデータ
会員数:15名(女性11名、男性4名)
過去の活動:ひまわり油の搾油と精製、孤児100名の支援、コミュニティースクール(保育部)の運営
将来の希望:深井戸を掘る・ハンマーミル、養豚の拡大
グループからの申請は500万クワチャ(約1000ドル、10万円)でしたが、以下の理由により、高額支援は「様子を見る」ことにしました。
①計画内容が不安定
前提条件として、メイズなど作物が豊作であることが含まれているが、現在では判断できない。
②予算計画が楽観的過ぎ
グループが行っている小規模ビジネス(ひまわり油の精製と販売、塩などグロッサリーの販売)にある程度依存した内容だが、過去の活動でそれほど大きな利益は得られていない。
③計画に不安あり
豚舎増築に予算を割く計画で、利益が得られる活動は来年度以降になるにもかかわらず、返済計画を1年以内としているため、懐疑的(計画の見直しを依頼)。
2008年に融資した150万クワチャに関しては、ほぼ計画どおりに返済されておりますが、返済が終わった直後に再融資を申し出てくるところをみると、かなり資金繰りに苦しんでいると思われます。
ローンが返済されてもすぐ別の支援が必要になるようでは、活動やグループ運営に問題・改良点があると考えざるを得ません。
このまま全く融資をせず、グループ活動自体が行き詰まってしまっても残念なので、このたび通常のローン額150万クワチャの融資を決定しました。3月に入ると、今年の収量の予測はできますが、全体に不安材料が多いため、計500万クワチャの融資は見送り、現在の活動維持と、150万クワチャの返済に集中してもらい、余裕があれば次のステップに進んでもらいたいと考えています。
チレングワレサグループの養豚事業中止につきまして(2011.1.28)
この度誠に遺憾ながら2010年12月末日を以て、資金の完済を待たずに事業を終了させる決定を致しました。
チレングワレサグループは、2009年の事業開始から程なくグループとしての管理能力や結束に問題が見られるようになり、グループが一丸となって養豚事業に取り組むことが困難になっていました。TICOとしては、グループに事業の継続と資金の返済を完了してもらえるよう、毎週のように協議を続けてきましたが、事態が好転することはなく、グループとして機能しなくなってししまったため、事業中止を判断いたしました。
皆様からの大切なご寄付で続けてきた事業が、このような結果になってしまい、誠に申し訳なく思っております。今後は融資にあたりこれまで以上に慎重な話し合いと審査を行い、ローンの完済を含めたグループの自立発展的な事業を推進させていければと存じます。
今回は非常に不本意な結果となってしまいましたが、彼らなりに最大限努力してきたということだけはご理解いただければと思います。どうか今後とも変わらぬご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
TICOザンビア事務所