小規模農村開発ローン 個別事業紹介
ザンビアの村おこしにあなたも投資してみませんか?
チペンビ小規模農村開発ローンは、WAHEプロジェクト(干ばつに強い村作り)の中の1部門です。今までの援助形態とはちょっと違う、新しいタイプの援助です。
サポート支援事業No.2
養鶏事業
対象グループ名:チルクトゥ村チノノ女性の会
チペンビ地区のはずれのチルクトゥ村にルース・ピリさんという女性がいます。彼女は、これまでこの村の発展のために保健所の指導のもと、障害者やHIV孤児の世話、家族計画などの知識教育などを行ってきました。また、地域の助産婦として働きながら家族のために畑を耕しています。そんな彼女を中心として出来たグループがこの『チノノ女性の会』です。彼女たちが目指しているのは自分達の村や家族の中での地位の向上です。
この国では通常、ピリさんや他の女性たちがどれだけ一生懸命家族や村のために働いても、村社会の中での彼女達の発言力は小さく、家族の中においても夫の決断に逆らうことはできません。彼女も他の女性達同様、そうした事は当然の事としてこれまで受け入れてきました。
グループのデータ
会員数:19名(女性16名、男性3名)
今年の予算:約1200円
過去の活動:ヒマワリ油の精製・販売、サツマイモ生産、ポップコーン生産
将来やりたい事:養鶏、これまでの事業の再生
しかし、保健所で助産婦の仕事をしたり保健所が行っていた女性支援のコースに参加したりしていくうちに、彼女は女性が夫や村社会に色々言ってもいいのではないのかと思うようになったそうです。
そして、保健所の女性支援コースを一緒に受けていた近所の女性達と団結してこの『チノノ女性の会』を2002年の8月に作りました。
私たち女性だって村の将来のことを男達と同じように考えているわ。
でも、それを話せる環境ではないの。
だから、このプログラムを利用して、女性でもちゃんとした仕事が出来ることを証明したいの。
そのチャンスが欲しいの。
そういった想いを胸に、昨年はヒマワリ油の精製・販売、そのためのヒマワリの育成やポップコーンの育成などを行いました。しかし、昨年は雨量が少なくそれを補うために遠くの井戸から水を汲んで撒いたそうですがやはり水が少なくヒマワリとポップコーンが大きく成長せずに、大した収穫にはならなかったそうです。そのため、ヒマワリ油もポップコーンもあまり作れず殆ど収益にはなりませんでした。
そこで今年は天気の影響を受けない養鶏を行おうとして、村の森で柱になる木や葦あつめて鶏舎を作ったのですが、肝心の鶏を飼うお金がありません。