干ばつに強い村作り(WAHE パッケージ)
TICOは当初から途上国における人々の健康を改善するためには、保健医療分野のアプローチだけでは不十分で、特に安全な水と食糧、そして地域住民のエンパワーメントが不可欠と認識していました。
そんな折、2002年後半、サハラ以南アフリカに大規模な旱ばつがおこりました。TICOも飢餓対策緊急プロジェクトをザンビア南部州農村で実施しましたが、気候の不安定化が今後も予想される中で、一時的な緊急援助でなく、根本的に農村が「干ばつに強くなる」必要性を感じました。
そこで水(Water)、農業(Agriculture)、健康(Health)、教育(Education)の4分野を関連づけた総合的なアプローチが必要と考え、各頭文字をとって「WAHEパッケージ」と命名し、活動を続けています。
WAHEとは総合農村開発事業であり、大きなひとつのプロジェクトというよりは、小規模なプロジェクトの複合体です。それぞれのプロジェクトが相互に効果を及ぼしつつ、干ばつに強い村づくりを目指しています。